社会奉仕
ディスレクシア
プロジェクト
当クラブは令和3年7月より
練馬区社会福祉協議会と協力し、
発達性読み書き障害(発達性ディスレクシア)に
悩む子どもたちと、
その家族を支援する活動に
取り組んでいます。
読み書きが
困難で悩む子どもたちが
クラスに2~3人いることを
知っていますか?
日常会話には支障がないのに「何度練習しても漢字がなかなか覚えられない」「音読がうまくできない」といった困難に苦しむ子どもがクラスに2~3人いると言われています。
こうした問題が場合によっては「発達性ディスレクシア(発達性読み書き障害)」によるものだとは一般的にほとんど知られていません。
当クラブでは練馬区社会福祉協議会と協力し、こうした障害に苦しむ子どもと家族をサポートする活動に取り組んでいます。
一人でも多くの方に障害を
知ってもらいたいとの思いで
「早わかりガイド」を作成
見た目には分かりにくい障害をどうしたら、
多くの方々に知ってもらうことができるか?
練馬区社会福祉協議会と意見交換を重ねた結果、
発達性ディスレクシアについて知ってもらうための冊子の
作成と、その内容を深めるためのシンポジウムの開催を企画しました。
啓発冊子「発達性読み書き障害早わかりガイド」は、自身も障害の子どもを持つマンガ家千葉リョウコ先生によるマンガを掲載し、この障害について誰でもイメージできる、読みやすい内容になっています。
冊子は区内小学校、中学校、各関係機関に約3000部配布しました。(PDFデータは下記URLからダウンロードしていただけます)
より理解を深めるための
シンポジウムを企画・開催
令和4年6月17日には練馬駅ココネリホールにて
「発達性読み書き障害の理解を深める講演会・シンポジウム」を開催しました。当日はネットでのライブ配信も併用し、560名の申込みがありました。
第1部では実際に発達性読み書き障害を持つ関口裕昭氏(言語聴覚士)から学生時代にご苦労された体験やその後障害と前向きに向き合い、今は言語聴覚士として活躍されているお話をいただきました。時にユーモアを交えた当事者からの体験談に多くの参加者が聞き入っていました。
第2部では当事者の家族・当事者本人・元教員の3人のシンポジストに加えコメンテーターとして宇野彰氏(NPO法人LD・ディスレクシアセンター理事長)をお招きし「障害」「学校生活や教育」「社会やこれからのこと」についてお話しいただきました。
第2回 発達性読み書き障害の
理解を
深めるシンポジウム
『クラスに2~3人いる読み
書きが
苦手なこどもたち』
~障害を知り、
私たちに
何ができるかを考える~
この障害のあるお子さんを持ったお母さんからボランティアセンターに相談が入りました。
そのお母さんの訴えを聞き、まずは自分たちがその障害を知ろう!そして地域のみなさんにも伝えよう!
そんな思いで開催した第1回シンポジウム。
500人超の参加者からいただいた「また聞きたい」「先生にも聞いてほしい」という声にお応えし、翌年も開催することになりました。
保護者、教育関係者、福祉関係者、そして地域のみなさん、みんなで私たちに何ができるかを考えてみませんか?
クラブ創立30周年記念講演会
「発達障害は私にとって
ギフトでした」
~捉え方ですべては変わる~
演者 落語家 柳家花緑氏
当クラブが練馬区社会福祉協議会と協力し取り組んでおります発達性読み書き障害(発達性ディスレクシア)の理解を深める活動も3年目。
もっともっと多くの方にこの障害を知ってもらう手立てはないか?
令和6年6月12日、ご本人も発達性読み書き障害がある落語家の柳家花緑氏をお迎えし、
光が丘IMAホールに於いて記念講演会を開催し約500名の方にご来場いただきました。
花緑氏の知名度と発信力が認知度を上げる大きな力になると考えたのです。
花緑氏はテレビ番組の企画で40歳の時にはじめて「発達性読み書き障害」と診断されました。小学生のころから読み書きが苦手との自覚はあったようですが、まさかそれが障害だとは想像していなかったそうです。
それをキッカケに、積極的にこの障害を知ってもらうための講演会を行っています。
講演のテーマは「捉え方ですべては変わる」
当日は第一部が講演会、第二部が落語の二部構成で行いました。はなしのプロである花緑氏の「口演」は言葉に力があり、ご自身の子どものころの経験に基づくお話は説得力がありました。
まさに講演タイトルである「捉え方ですべては変わる」を実感させてくれる内容でした。
活動をさらに
発展させるために
発達性ディスレクシアについては一般的にはまだまだ知られていません。早わかりガイドの巻末にはこのような記載があります。まずは「知る」次に「シェアする」伝えたい人に冊子を渡す、障害について話題にする。そして「一緒に考える」
当クラブでは今後も支援活動を継続していき、この障害に苦しむ子どもと家族への理解が少しでも広がることを願っています。